2016年ゼミ旅行
2016年のゼミ旅行は、神奈川県・箱根火山の地すべり地見学・調査に行きました。
集合場所の箱根ロープウェイ大涌谷駅(黒たまご館)です。
箱根は火山の恵みである温泉により一大リゾート地として発展してきた場所です。
しかし基盤岩が火山活動により粘土化することで地すべりが起こりやすく、古くから災害に悩まされてきた歴史もあります。
また近年(2015年)には噴火活動が活性化し、立入規制があったのも記憶に新しいですね。

谷を覗きこむと多くの山腹工や排水ボーリングが見えますが、それを覆い隠すほどの噴気が立ちのぼっています。

噴気の中を良くみると、蒸気井温泉の造成塔も見えます。

研究室OBのSさんに地すべり対策事業を説明していただきました。


名物の黒たまごをたくさん食べました。

ロープウェイで大涌谷上空を横断しました。ものすごい迫力です。

大涌谷の対策工の全体を見ることができました。アンカー工も、火山ガスで劣化しにくい特別な仕様のものだそうです。

強羅(ごうら)の町まで下りてきました。集合写真をパチリ。

大涌谷の隣に「早雲山地すべり地区」があり、その下流に強羅温泉街と須沢砂防施設群があります。
土石流を受け止める砂防ダムだけでなく、土石流を町に流さず沢に導くための導流堤が一体となって建設されています。
堤体の上を歩いて見学しました。

強羅温泉街の地形は、過去の土石流堆積物によってできたものと考えられます。
急傾斜の町を歩いていると、火山由来の巨岩がそこかしこで見られます。
町を歩きまわり、巨岩の分布域調査を行いました。

工事現場の土壌断面をみると、巨岩が多く含まれていることがわかります。
(スケールがなくてすいません)

せっかくなので箱根登山ケーブルカーに乗って帰りました。
車両は立派なもので、スイス製だとか。
最近、とある漫画作品に登場しましたよね。

最終日は富士山がよく見えました。
お疲れ様でした。