穂高 土砂出し
毎年梅雨前の時期に必ず行われる「土砂出し」というイベントがあります。

例年、梅雨末期の豪雨により、ヒル谷からは多量の土砂が流出します。
ヒル谷の出口に設置された堰堤でその土砂を捉え、土砂量を計測します。
目的の土砂がやってくる前に、一度堰堤の中を空っぽにしておこうというわけです。
シャベル等を使った力仕事で、多くの人手が必要な作業です。
ですが、それ以上に沢山の人々が、仕事の合間を縫ってこの「土砂出し」にやってきます。
穂高で研究する学生・研究者。かつて研究していた社会人や、その同僚などなど。
昼はシャベルを手に汗を流し、夜は温泉旅館やBBQハウスで大いに飲み、語らいます。 (それがメインの人も?)
土砂出しは、穂高に関わる人々が交流を深める貴重な機会でもあるのです。
研究集会
年に一度、「防災研究所研究集会」という研究集会が行われています。テーマは基本的に砂防に関わる内容で、やはり穂高での研究が多く発表されます。
毎年多くの研究者や学生が集まり、観測所では収まりきらず、近所の公民館を貸しきって行います。

観測所サイトからお借りしました
もちろん内容は大真面目な研究集会なのですが、穂高の持つ空気のせいなのか、
どことなく普通の研究集会よりも全体にリラックスしている感じです。
畳に座布団だし、ほとんどスーツなんか着てないし…
肩肘張らず、ざっくばらんに議論できる雰囲気があり、学生としても非常にありがたいものがあります。
